趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「神曲」、あるいは700年前の「デス・ノート」

 河出文庫でダンテの「神曲」が出ていたので、手に取って読んでみた。

 学生の頃、ダンテの新曲を読んでみようと思い、大学の図書館に所蔵されていた文語訳の版を立ち読みしてはみたものの、あまりの読みにくさに立ち読みで投げ出してしまったのであったが、この河出文庫版は非常に読みやすい現代語訳で、イタリアでは小学校高学年の教科書に載るという、極めて平易なイタリア語で書かれた原文の味わいに忠実と言えるだろう。

 ぱらぱらとめくってみた読みやすさに気を良くして、すかさず購入し、読み始めてみるとこれがまた面白い。

 何が面白いと言って、ダンテさん、気に入らない連中や政敵を片っ端から地獄にたたき落としてはさまざまな天罰を与え、反省の弁を述べさせたり、悪魔と一緒に天罰を与えたり、やりたい放題なのである。

 挙句の果てに、当時まだ存命中の敵までをも、「魂があまりにも邪悪だったせいで、肉体は生きながら悪魔に乗っ取られ、魂だけ先に地獄に落とされた」などと言って天罰を与える始末(笑)。

 これは、ある意味、究極のストレス解消である。

 私も詩聖ダンテのひそみに倣い、満員電車の中でガラの悪い人間が怒鳴りあいを始めるような不快なことが起こったときには、ぜひとも地獄で悪魔にさいなまれる彼らが「おれは満員電車の中で怒鳴り散らして周りの連中を威圧した罪で地獄に落とされたのだ!」などと反省の弁を述べているのを思い描くことにしようと思う(笑)
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