趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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続・醸造所見学~迷宮的旅行記第9章(2)

 ウィスキーは通常、シングルモルトをいくつかブレンドしてつくられる。

 今回は、そのブレンディングを体験するセッションである。

 まず、バーボン樽熟成、シェリー樽熟成、ミズナラ樽熟成の3つのシングルモルトを味わう。
 それぞれに個性ある味わいで、どれもうまい。
 次いで、これらの味を溶け合わせるよう倍のような役割を果たすグレーンウィスキーを味わう。
 こちらは、これと言って主張のない味わいで、単独で飲むには弱い印象である。

 次に、3つのモルトを混ぜ合わせたものを味わう。
 それぞれの個性が同時に口腔をくすぐり、大変面白い。
 そこへグレーンを投入すると、今度はその三つの風味が一つに溶け合い、一体感が生まれる。
 最後に、パワフルなピート香を利かせたスモーキーなモルトをスポイトで一滴たらす。
 すると、わずか一滴でピートの香りが全体をぐっと引きしめ、実に立体感のある味わいになった。

 こうしてブレンディングを体験してみると、いつものシングルモルトばかりでなくブレンデドの面白さもまた捨てがたいと思えてくるものだ。

 空きっ腹に昼間からウィスキーを入れてだいぶ酔っぱらったのだが、昼食に山梨名物放蕩を食して元気を取り戻し、午後は勝沼のロリアンワインの醸造所を訪ねる。

 美味しんぼに出演(?)したこともあるという社長の御案内で、まずシャルドネ、ピノ・ノワール、カベルネソーヴィニョンの果実をブドウ棚からもいで、ブドウの味を体験させていただいた。
 ワイン用のブドウは酸っぱいという先入観があったのだが、実際に食べてみると非常に甘い。社長の説明によると、アルコールは糖が分解されてできるものなので、むしろ食用のブドウ以上にワイン用のブドウは甘いのだそうである。その反面、実は小さく皮も厚く種も大きく、味わいは良くとも確かに食用には適さないと言えるだろう。それでいながら、やはりある意味面影があるというか、シャルドネはシャルドネらしさ、ピノ・ノワールはピノ・ノワールらしさ、カベルネ・ソーヴィニョンにはカベルネ・ソーヴィニョンらしさが感じられたのが面白かった。

 やはりバーの常連客が集まったツアーだけに、酒飲みにはたまらない素晴らしいツアーであった。
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