趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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アンディ・アーヴァイン、知る人ぞ知る巨匠

 アンディ・アーヴァインという歌手がいる。
 この人は60年代からキャリアを積んだヴェテランで、むしろ「巨匠」という言葉にふさわしい人である。

 この人の巨匠振りを示すエピソードに、アイルランドにはじめてブズーキをもたらしたという話がある。ブズーキというのはギターのように弦をはじいて演奏する撥弦楽器の一種で、今ではアイルランド音楽の中で定番的に遣われている楽器である。

 実はブズーキというのはもともとギリシアの楽器で、アイルランドとは縁もゆかりもない楽器だったのだ。この楽器を東欧で放浪のたびをしていたアンディが気に入り、アイルランドに持ち帰った。彼の音楽性に感化されたミュージシャンたちがこぞってブズーキを取り入れ、今では定番楽器にまでなったというわけである。

 ここまで書くと、彼のすごさはブズーキの演奏にあるように思われるかもしれない。確かに彼のブズーキは味わい深く魅力あるものなのだが、しかし彼の本領は間違いなく歌にある。

 たとえば、彼の盟友であるアイルランドのカリスマ音楽プロデューサー、ドーナル・ラニーがプロデュースした「魂の大地」というアルバムに収録された「My heart's tonighit in Ireland」という歌を聴いてみよう。
 この曲は、彼の若いころ、友人たちとアイルランドのカウンティ・クレアという町を訪ね、尊敬するユーリアンパイプ(バグパイプの一種)奏者ウィリー・クランシーとともに過ごした日々の思い出を歌った歌なのだが、彼の素朴で温かみのある歌声で朗々と歌われると、彼の思い出を共有できるような、ありありとしたいかにも楽しげな光景が浮かんでくる。

 また、ポール・ブレッディと競演した'Andy Irvine Poul Bready'というアルバムから、'The Martinmass Time'を聴いてみる。
 兵隊に脅された少女が、逆に兵隊を出し抜いて、笑いものにして逃げおおせる、というユーモラスなバラッド(物語詩)なのだが、彼の歌声はそのユーモアを見事に描ききってみせる。

 そして彼のソロアルバム、'Way out yonder'から、'The Highwayman'を聴いてみる。
 アルフレッド・ノイズという20世紀前半のイギリス生まれの詩人のバラッドに曲をつけた歌で、Highwayman(「追いはぎ」の意。)と宿屋の主人の娘Bessの恋とその悲劇的な結末を描いたドラマティックな作品を、細やかな表情をつけながら切々と歌い上げる。クライマックスの悲劇的場面を歌い上げる彼の声は至芸というよりほかない。

 日本で彼のアルバムを手に入れるのはなかなか難しいが、苦労して手に入れる価値のある品物ばかりであることは間違いない。

 そんな彼が、来月来日し、一日だけソロライヴを行うという。その場所は…三重県。しかも日付は金曜の夜。職場の新橋から駆けつけるとしても、おそらく前半には間に合わない。なぜ東京でやってくれないんだ(号泣)!

 ま、たとえ終盤にぎりぎり間に合うかどうかでも、三重まで行ってやろうとたくらんでいる今日この頃である。
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コメント

なぜ有休をとらないんだ(怒号)!

とお気楽受験生は企業戦士の実情も知らずに怒るのであった...

会社がなんだ!仕事がなんだ!出世がなんだ!

趣味の迷宮では何の役にも立ちません。

ただ趣味を求め、趣味を追求し、趣味のためにのみ生きる。これこそトラマナでありトヘロスでありインパスでありアバカムでありレミラーマである。さあ総務へ行こう!!!

(注)リレミトは効果がなかった・・・

  • 2005/05/23(月) 12:23:18 |
  • URL |
  • Miles的(以下略) #-
  • [ 編集]

フフフ

誰x読んでxxか判xxい公共xブログではxけないことって、xxますよね(ニヤリ)

 ”よく隠れるものは、よく生きる”
   (Ovidius)

  • 2005/05/23(月) 20:47:24 |
  • URL |
  • Xxxxxxxx Xxxxx #-
  • [ 編集]

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