趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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斬新な陰影表現~葛飾應為「吉原格子先の図」

 先日、日経新聞の美術記事に、この作品が取り上げられていた。

 葛飾應為

 これは葛飾北斎の娘、葛飾應為の「吉原格子先の図」と言う作品である。

 つまり江戸後期の作品なのだが、この現代的な色遣い、陰影表現の斬新なこと!
 現代の作品と言われても納得しそうになるではないか。

 この光と影の度合いは当時のリアルな明暗に近いのだろう。
 提灯に行灯で小さな炎でしか夜の闇を照らすすべのなかった当時の空気感が、そこに存在するかのように伝わってくる。

 私はこの作品を見て、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールのろうそくに照らされた一連の宗教画を思い出した。

 こうした、闇の深さにこそ、空気感、現実感が強く表れる気がする。
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コメント

つい先ほど、テレビで葛飾北斎・應為父娘の番組が放送されていました。
應為の画風からは、ややねっとりした独特の芳香が感じられます。
父親のよき協力者でもあったそうですが、本人も確かな技術とスタイルを持った一級の絵師ですね。
北斎の死後、父の大作の遺されている小布施に行くと言ってそのま姿をくらませてしまったという消息も、いかにも北斎の娘らしいと思いました。

  • 2010/02/07(日) 16:58:45 |
  • URL |
  • なつ #3ItBdoaY
  • [ 編集]

ほう、そんな面白そうな番組をやっていたのですね。見たかったです。

この人の作品は、他のどの浮世絵師とも違う独特の雰囲気を持っていますよね。

  • 2010/02/09(火) 20:07:01 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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