趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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「誰も寝てはならぬ」@真冬の避暑地

 誰も寝てはならぬ、といってもあのプッチーニのアリアhttp://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/blog-entry-37.htmlではない。
 漫画のタイトルである。

 モーニング誌に連載されているサラ イネスという人の作品で、お気楽な登場人物たちのまったりとしたのんきな暮らしぶりがくすくすと笑いを誘うエッセイ風の佳品である。

 私はこの漫画が大好きで、単行本はすべて予約して発売日に買い揃えるくらいなのだが、この人のサラ・イイネス名義の前作「大阪豆ゴハン」も、この「誰も寝てはならぬ」に劣らない傑作である。

 で、この「大阪豆ゴハン」の第6巻、文庫版では第三巻に、生まれも育ちも現住所も大阪という主人公が、山梨出身のバンド仲間の実家に真冬に遊びにいくというエピソードが載っている。

 ここでは気候温暖な大阪育ちの人間にとって山梨がいかに寒いか、というネタが面白おかしく描かれているのだが、気候温暖な千葉育ち横浜住まいの私にとっても冬の山梨の寒さはかなり応える。というのも今、出張で真冬の山梨の避暑地(!)に来ているのである。

 宿は見るからに減価償却の終了した感じの、震度五強に耐えられるかどうかはなはだ心もとない昭和三十年代風の木造建築である。どんなに安くても費用が収益を下回る限り利益は生じるのだという事実を厳然と突きつけるこの建物は、それゆえその換気の良さたるや、たとえ今動いている暖房が某大メーカーの今一歩酸化の足りない気体を出すあの石油ファンヒーターだったとしても何の心配もないほどで、こうして部屋中の暖房器具を最強に稼動させているそばから外の氷点下の新鮮な空気がどんどん入ってくる。

 …寝るな、死ぬぞと叫ぶ連隊長殿の怒鳴り声が子守唄のように響いてくるようだ。嗚呼天ハ我ヲ見放シタカ。

 誰も寝てはならぬ!!
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