趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

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バスタブの種々相~人生ぬるま湯に漬かって過ごしたい

 いつもお世話になっているなつさんのブログで銭湯の話題が出たので(http://ap.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb.do?newsid=29bd96aa21)、私もそれに便乗させていただいて、今日は風呂の話題を書きたいと思う。

 改めて言うまでもないが、私は人生のすべてを快楽追求にささげた徹底的快楽主義者である。私の脳細胞は快楽を味わうためだけに存在し、また、いかに楽をするかを考えるためだけに存在している。これ以外の存在意義はない。

 快楽の種類は数あるが、お手軽で非常に心地よく、コストパフォーマンスも良いもののひとつが風呂である。特に私は本能に永遠の忠誠を誓っているので、江戸っ子のようにやせ我慢して熱い湯に入るようなことはせず、人間にとってもっとも心地よい温度である人肌くらいのぬるま湯にとろ火でことこと煮込むかのように長風呂するのが大好きである。普段の私はこの理想的ぬるま湯に漬かりながら日経の夕刊を隅々まで読み、五分以上の時間をかけて丁寧に歯を磨きながら、お気に入りのThe Highwaymanの詩を暗誦したり、風呂の中で鼻歌に歌うにはこれ以上ないエンヤの歌を鼻歌で口ずさんだりしながら、だらだらと一時間近くを湯船の中で過ごしたりする。これが何ともいえない幸せなのだ。

 ここ最近は出張続きなため、自宅以外のバスタブに漬かる機会が多い。先週の恐るべき宿の共同浴場の場合は、およそ800リットルくらいと思われる大型のバスタブに湯が張られていた。家庭用の標準サイズのバスタブは200リットルであるから、概ね家庭用の4倍の容積がある計算になる。この共同浴場のいいところは、定員一名で交代で使う決まりになっていたため(そのこと自体宿泊客の少なさを物語っているといえなくもないが)、お湯の温度を自分好みに調整することが出来、当然私好みのぬるま湯に調整した。このバスタブに漬かっていると、なんとなく体に対するバスタブの大きさの割合が、幼いころの小さな体と家庭用バスタブとの大きさの割合に非常に近い感覚で、ちょっとした幼児回帰気分を味わえ、なかなか素敵な入浴体験となった。

 これに対して今週は、博多・小倉に出張で、先週とは打って変わった立派極まりない部屋に泊めてもらっている。部屋のバスタブは西洋式の前後に長く深さが浅い、トータルでは家庭用の200リットルとそれほど変わらないであろうもので、これに湯を張って体を沈めると、ちょうどリクライニングシートを倒したような姿勢になる。この姿勢がまた長風呂の快楽を強めてくれるので、出張先のバスタブがこのタイプだとそれだけで何となく嬉しくなってしまう。

 この流れを汲んで、最高のバスタブは何か、といったら、それは間違いなく寝湯であろう。これこそ人類の英知が生んだバスタブの最高傑作、日本が世界に誇る入浴文化のその頂点に立つ至高のバスタブに他ならない。人肌くらいのぬるま湯を満たした寝湯に使っている瞬間は、自分が日本人であることを心の底から誇りに思える数少ないひと時だ。しきしまのやまとごころをひととはば、ひとはだぬるきねゆにこそあれ!!

 風呂好き日本人として、人生ぬるま湯に漬かって過ごしたいものである。
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コメント

TBありがとうございます。
最近はシャワーだけという人が増えているみたいですね。
もちろん、身体を清潔に保つという点では、シャワーだけで充分用を果たしますが、そこはそれ私も日本人ですので、どうにも湯舟に浸からないと入浴した気分になりません。
ちなみに私は家風呂では、ヒトにっとてもサルにとってもちょうどよい温度だという42度に設定しています。

  • 2005/12/14(水) 19:40:27 |
  • URL |
  • なつ #3ItBdoaY
  • [ 編集]

やはり日本人は湯船につからないときがすみませんよね。
私は、40度に設定して半身浴にし、その後水を混ぜてぬるくした湯を足して方まで、というコースです。最終的には、正確に温度を測ったことはありませんが、人肌37~8度くらいになっていると思われます。

  • 2005/12/14(水) 22:39:21 |
  • URL |
  • Tiberius Felix #-
  • [ 編集]

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