趣味の迷宮 ~LABYRINTHVS AD PARNASSVM~

作者Tiberius Felixの迷宮的な趣味に関する雑記帳。 主に音楽、映画、読書、語学、グルメなどの感想・論評を中心に、興味の赴くまま無秩序に迷宮的に書き綴っていくつもりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ふぐ食わぬ奴には見せなふじの山

 帰省中の実家でふぐちりをやった。

 通販で買ったふぐセットで、専門店で食べたらひとり分の値段でほぼ3人分ワンセットになっているもので、大変お得である。刺身、からあげ用のぶつ切り、ちり用のあらがセットになっており、これに野菜を足して食するのである。

 魯山人があらゆる食材の中で一番美味い物はふぐだと書いたという話を何かの本で読んだのだが、確かにこのふぐという魚は謎めいた魅力に満ちている。

 刺身の独特の食感も素晴らしいが、思うに最大の魅力はその身から出るだしであろう。
 海原雄山によればふぐの白子を食べないと魅力半減だそうだが、残念ながらまだ私はふぐの魅力を半分しか体験していないので、白子については今後の課題である。

 で、私の考える「残り半分の魅力」の中の最大のものであるだしについてであるが、具を食べ終えた後のふぐちりのだしで作る雑炊の味わいが、他のどの鍋の雑炊にも似ていない。
 舌にしみこんでいくかのような非常に繊細で淡白な味わいで、普通「だしが良く出た」という表現から想像するような力強いコクではない。むしろ、おいしい軟水を飲んだときのほのかな甘味に似た、軽やかでさわやかな、口全体に広がり行くような味わいが感じられるのである。

 普段は炭水化物を極力控えめにしている私ではあるのだが、この謎めいた味わいの前には自制心などどこへやら、結局普段ならば三日分に相当するであろう大量の炭水化物を摂取してしまったのであった。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://tiberiifelicis.blog10.fc2.com/tb.php/84-1c4d0c55
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。